前回のコラムでもお伝えしたように、自社の企業規模、状況に合った金融機関を選んで、関係性を築いていくことをお勧めします。
それではどのようにして、新規取引銀行を増やしていけばよいのでしょうか?
いくつか方法はありますが、まずは、近隣の銀行の支店で預金口座の開設から徐々に関係性を築いていくというのが、オーソドックスな方法だと思います。
アプローチの仕方で、最も良いのは紹介です。金融機関の優良顧客や会計事務所などからの紹介であれば無下にはできません。
逆に最も良くないのは、アポイントなしで金融機関の窓口に行き、融資の相談をすることです。「お金に困っている」「他行に断られたのでは」と警戒されます。事前にアポイントはとりましょう。
金融機関からの飛び込み営業や電話でのアポイントはチャンスです。出来れば時間を作って面談しましょう。それが難しければ、名刺だけでももらうようにしてください。何かあった時に声を掛けることができます。
また民間調査会社(帝国データバンク、東京商工リサーチなど)に情報を掲載しておくことで、金融機関からの営業を受けやすくするという方法もあります。
金融機関は融資できる先を探すのに苦労している状況ですが、どのような企業にも融資してくれるわけではありません。アプローチの仕方ひとつでも対応が異なりますので、入り口でつまずかないようにしましょう。